骨盤底筋講座で伝えたいこと

2020.9.15

 
   
   
   
   

月に1回の骨盤底筋講座を数年前から開催して、産後のママやそして尿漏れや
臓器脱に悩む更年期の女性にも気軽に参加してもらえるよう、
女性限定にしたり、子連れで参加OKとしてみました。

 

しかし、いざその日にお子様が体調が悪かったり、大雨でスタジオまで足を運ぶことができず。
また、切迫性尿失禁の悩みのある方が、遠方のためやはり交通機関を使っての移動に踏み切れず断念されたり。
なかなか伝えたい人たちに伝えることができないことに歯がゆい思いをしていました。

 

コロナによってオンラインでの骨盤底筋講座を始めたことで、
赤ちゃんの様子を見ながら参加できたり、忙しててもあとで録画で復習できるので助かります、と
想像以上の反響がありました。
ホームページや紹介により東北や四国など、遠方の方にもご参加いただき、
今までにないオンラインでの可能性を改めて感じています。
同時に、もっと早くオンライン講座という手段を考えつけばよかったのに、
参加者の立場のことを考えたら考えついたはずなのにと、反省です…

 

そこで、オンライン骨盤底筋講座ってどんなことをやっているの?
と聞かれる機会が何度かありましたので、ざっくり紹介したいと思います。

 

 

声を大にしてお伝えしたい大事なことは、
「全身の体の使い方を見直しながら、日常生活の中で、機能的に骨盤底筋が働くようにしていくこと」

 

骨盤底筋を締める、鍛える、というイメージが強いかもしれませんが、
どの程度、どんな風に使うのか?そもそも骨盤底筋ってどこにあって、どんな風になってるのか、わからないですよね。

 

例えば、その構造を第3回で詳しく説明したのですが、
下の写真は半透明の洗面器を骨盤底に見立て、
黒い骨盤の骨を土台に、どのように筋肉が付いているかを、
一つ一つ画用紙で作った筋肉を貼り付けながら説明をしました。

骨盤底筋は、3層構造になっていて、かなり複雑なのですが、
1層目、2層目、3層目で役割が違います。
筋肉のつき方を見ながら説明させることで、役割がわかるので、
だからこの程度、こんな風に収縮して、するとこういう効果がある!と、納得できると思います。

漠然としていた骨盤底筋を、より具体的に実感できるようになってほしい。
そのような気持ちで一晩かけて作成しました!

あとで見やすいようパワーポントも使い、説明しています。
参加者はダウンロードもできますので、あとでまた復習できますね。

その点も、オンライン講座の良いところです!
当日参加できなくても録画配信もしますので、心配ないと思います。

 

そして、もう一つ大事なのは、
骨盤底筋は単独で機能するのではなく、体の他の部分と連結していて、互いに影響しあって働きます。
ですので、この講座では、骨盤底筋の構造だけでなく、
呼吸との関連や、腹筋群との関係、股関節の動きとの関連、骨盤や腰椎のポジションの影響、
その他いろいろな大事な要素があります。

 

講座では、できるだけわかりやすく、噛み砕きながらお伝えして、
なぜそのエクササイズをやるとよいのか納得しながら進めていきます。
視覚的に理解してから動くと、より具体的にイメージできるようです。

 

毎回共通する講座の流れは、
まずは骨盤底筋そのものの収縮を実感できるよう、確認するトレーニング。
骨盤底筋に集中します。
そして、他の部位と連動して収縮する、全身の機能的な動きのトレーニングへと繋げて、
日常生活でできるよう、ホームエクササイズとしてもできるようにしていきます。

 

骨盤底筋のトレーニングは、根気は要りますが、正しくやれば、確実に効果が現れます。
ピラティス、ヨガ、ジャイロトニック、そして様々なスポーツに、日常生活の動きの中に、応用して使えるように。
どなたでも参加していただける講座です。

 

今週末は第4回「尿漏れの仕組みを理解してトレーニング実践」
楽しくわかりやすい講座になるよう、準備を進めています。
骨盤底の悩みでお困りの方のご参加をお待ちしております。

 

詳細はこちらです。

9月のオンライン骨盤底筋講座について

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ジャイロキネシス/理学療法士