オンラインワークショップ「中高年のためのピラティス 腰部・骨盤帯」を開催しました!

2020.6.07

 
   
   
   
   

シリーズで担当させていただいている株式会社ぜん主催のインストラクター向けのワークショップ、「中高年のためのピラティス シリーズ」
第5回目の「腰部・骨盤帯編」を、今回初めてオンラインで開催し、23名のインストラクター、トレーナーが参加してくれました。
九州や大阪など、遠隔地から参加していただけたのは、オンラインならではの嬉しい利点です。

私はこれまでも数回、オンラインのセミナーなどに参加してきましたが、講師としては初めての挑戦でした。

Zoomを使ったミーティングの形式で、株式会社ぜん側がホストで参加者の調整をしていただき、
私の方はスタジオから参加し、2時間半の講義を2日間に渡ってしてまいりました。

 

確かにオンラインでのセミナーや授業、勉強会などは以前からあったはずですが、ここ1、2ヶ月の間に私たちの生活の中に随分オンラインで実施されるものが当たり前のように増えて、当たり前のようになってきました。

 

ただ、開催する前は、参加者に満足してもらえるような内容が提供できるかな?と心配でしたが、実際にしてみると、あれ?意外に楽しくて便利!なんで今まで思いつかなかったんだろう?といったものです(あくまで講師をした側の私の感想ですが)。

 

元々、私が株式会社ぜんのフタッフと一緒に企画したこのシリーズの内容は、触診や実際のハンズオンに重きを置いて、参加者に実際に動いて体感してもらうことで、いかにバイオメカニクスの理解がエクササイズにつながるかを伝えられるかという視点でした。

しかし、通常の開催のワークショップの体験をオンラインで実施するには無理があり、代替にはならないと思い、むしろ「オンラインだからこその利点を生かした内容と進行で」おこなうことが重要だと思いました。

 

まず、解剖学の資料を前もって参加者にPDFで渡して事前に少し学習して置いてもらい、
当日はいつものようにパワーポイントを使い、画面共有して資料に集中してもらいました。
途中で骨の模型を使った説明を、全てあらかじめ動画にして入れ込んでおき、画面切り替えをしなくて済むようにしておけばよかったかなと反省。

バイオメカニクスや疾患について、そしてエクササイズのコンセプトのもとになっている内容は以下の書籍やそのほか文献などから。

 

そして1日目のバイオメカニクス中心の講義の録画したものをダウンロードしてもらえるようにしたので、1週間後の実技中心の2日目の講義まで、復習できたのがよかったようです。

 

また、課題としてケーススタディをしてもらい、脊柱管狭窄症の架空のクライアントさんを想定して、初回と3ヶ月後のエクササイズプラインを考えてもらいました。

この過程で、バイオメカニクスを学ぶことが疾患の理解に、そしてエクササイズを考える上でその過程がとても重要であること。そのポイントが理解できれば疾患のある中高年のクライアントさんに自信を持って対応できることを、今回伝えることができたのではないかと思います。

 

2日目は実技中心に、マット、立位でのエクササイズを中心に、今後みなさんがオンラインでも指導していけるよう、できるだけシンプルにわかりやすく、目的が伝わりやすく、しかも重要な動きを絞って実践しました。

講義の動画に加えて、後日写真入りのテキストとしてまとめたものを渡したので、実際に使っていただけるんじゃないかなと思います。

 

今後の課題としては、オンラインなのでどうしても参加者の理解度がどこまでかわかりにくいので、チャット機能などでもっと気軽に質問してもらうよう、一度全員にお試としてチャットで挨拶してもらうとか、参加してもらいやすい雰囲気をこちらから積極的に作っていく必要があると思いました。

あとは、参加者同士のコミュニケーションができるグループワークの機能を取り入れたり。
さらにアップデートしたワークショップを開催できるよう、色々考えていきたいと思います。

 

次回もオンラインで「胸郭について」8月に開催します。
呼吸のメカニズムにも触れ、胸郭の柔軟な動きがなぜ重要なのか、そして骨盤と胸郭の関係、全身の動きに繋げるために胸郭がいかに重要かをお伝えしたいと思います。

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ジャイロキネシス/理学療法士