姿勢を改善したい!ピラティスを体験の際に、一番多いリクエストです。
男女関係なく、年齢も関係なく、良い姿勢でいることは若々しく見えるし、そして自信を持って見える。
姿勢を良くするためにどんなエクササイズが良さそうかとイメージした時、やはり一番は、胸椎伸展のエクササイズ、いわゆる胸を反らせる系の動きではないでしょうか。
マシンを使うものの中でも、身体を支えながら、あるいは空間で腕を広げるものなどいろいろありますが、
呼吸もしやすくなるし、なんといっても気持ち良い!という感想をよく聞きます。
しかし、正しく胸椎の部分を意識して動かそうとしても、ただでさえ普段姿勢が悪く方が丸まっている人にとっては難しく、もう少し下の胸椎と腰椎の境目や、腰を反らせてしまいがちです。
そこで、そのためには骨盤や腰椎の部分を安定させる動き、股関節の使い方、背骨全体の細かい動き、肩甲骨周りの筋肉のバランスを整えるなど、様々なエクササイズを組み立てていきます。
ですので、写真のような胸椎伸展の動きは、セッションの中盤か後半に持ってくることが多いのです。
ただ、ここで問題なのは、見た目で真似をして同じポーズをとることよりも、胸椎は機能的には、がっつり反らせるようにできているわけではなく、伸びるように滑らせていくことで結果として無理なく沿った形になるのです。
伸びをする時の感覚と同じです。デスクワークで気づいたら丸まっていた〜なんて時に、両手をあげて伸びをしたくなりますよね。朝起きて伸びをすると、新鮮な空気が入ってきて目が覚めるし、緑の多い公園で何となく深呼吸したくなりますよね。
簡単に、日常に取り入れるには、胸椎を動かそうとしなくて良いから、伸びをすること、そして胸を開くこと。
しっかり足で踏ん張って立って、あるいは座ったままでも良いので、両手をあげてほんのちょっと上を向いて伸びるイメージでゆっくり呼吸します。
ここからちょっと話はそれますが、TED TALKというプレゼンの番組で2012年頃、社会心理学者のエイミー・カディ「ボディランゲージが人を作る」というタイトルで、自信のないときでも自信に溢れる「力のポーズ」を取ることで、自信の感覚を高め、成功できる見込みも変わるのだと言っています。実験の再現性などいろいろと議論がその後あったようですが、印象的だったところだけ抜粋すると、
〜動物の世界では、特に霊長類では身体を広げて、広い空間を占めようと、自分を大きく見せようとします。これは動物の世界では共通していて、人間もまた同様のことをします。
例えば、競技のヴィクトリーランでは、盲目の人もそうでない人と同様に拳を突き上げ胸を高々と持ち上げます。見たことがなくても自然にそのようにしているということです。〜
上下の写真のような、腕を広げて胸を開く胸椎伸展のエクササイズは、そのイメージに近いかもしれません。
胸椎伸展のエクササイズの効果は、姿勢改善の効果はもちろんですが、身体の中で何か変化が起きている感じがしますね!
単純にリフレッシュする感覚だけではなく、エネルギッシュになる感覚だったりもします。
どのような心理状態の時にこのポーズをするか、によるかもしれない。その前後の状況にもよるかもしれない。
心への変化、まだまだわからないことも多く(私が勉強不足なだけでわかっていることも多いとは思いますが)
探求していきたいと思いますし、何らかの変化を起こせるようなセッションを、これからもますますしていけるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。
Thank you for reading!
by Yumiko