外部主催ワークショップ「骨粗鬆症のピラティスセッション」の報告です

2018.10.11

 
   
   
   
   

9月28日に株式会社ぜん主催のインストラクター向けワークショップ「骨粗鬆症のピラティスセッション」を担当してきました。
5月にやはり骨粗鬆症へのアプローチという内容で、骨粗鬆症の病態そのものを理解することを目的に、
今回は、具体的にどのようにエクササイズプランをくみ、応用していくかという実践的な内容にしました。

8名の参加者の全員が、実際に高齢者や骨粗鬆症のクライアントを担当しており、
実際にインストラクターがどういうところで困っているかなど、具体的に話を聞くことができました。
そして、前回の学習を踏まえて…
骨粗鬆症の運動指導におけるリスクだけでなく、
何を目的にセッションを提供していくかが大切と、しっかりイメージできていました。
でも、実際に、どういう人に、どのようなエクササイズを、どのくらいの強さ、量でやったら良いか、
今回はそこを具体的に。

ピラティスのコンセプトはとても効果的ですし、身体機能だけでなく、いろいろな面から個人に合わせて目標を立てていくのは同じですが、
ピラティスをそのまま提供するのではなく、骨折を予防するための要素として重要な運動をどのように私たちが提供できるか。

高齢者の日常生活動作の分析、レッスンプランを立てる。
特に下肢の機能を十分に発揮するための足部へのアプローチ、軸の伸長を促すハンズオンなど、
マシンを使ったエクササイズも、より安全に効果が出るように。
立位でのトレーニングを多めに取り入れ、バランスやステップも必ずおこないたいですね。
転倒予防のためには、いかに重心を動揺させる外部刺激に耐えられるかも。

 

結構、普段していないような動きも取り入れて、しっかり下肢の筋肉を使っています。

参加者のモティベーションをあげ、楽しいレッスンを提供できるのはインストラクターの得意とするところ。
骨粗鬆症への正しい知識と、工夫、実践の経験の積み重ねで、
骨折予防のために積極的に骨粗鬆症に関わることのできるインストラクターに!
ピラティスインストラクターがその重要な役割を担っていきたいですね!

 

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ 理学療法士