久々の番外編!「presente sugi」

2020.10.04

 
   
   
   
   

美味しいご飯をたまには。。。
ということで、、、、
 
地元佐倉のイタリアンガストロのミー(になるぐらいの?)
「PRESENTE SUGI」さんにお邪魔してまいりました。
なかなか都内の方が行くにはハードル高めの場所かもしれませんがお味とコスパを考えると交通費含めても
おすすめできるお店です。

まずはここ地元佐倉で育ったシェフが自ら朝採りに行ったきのこを抱えてご挨拶。
色とりどり、様々なきのこ。こちらから3種類ほど使用して後でパスタに使いますとのこと。
香りが強いきのこがあまり得意ではないためカラフルや見た目の綺麗さかわいさにテンション上がりつつも内心ドキドキな私。。。笑

さて最初にはこのお店が大事にしている看板メニュー。トマト飴。カードに書いてあるようにシェフ気持ちを表現した一品。
トマトにパリパリとした飴、タイ料理で使用されるホーリーバジルをガストロバックで海洋深層水を含ませより水分豊かに。
一口でいただくと一気にイタリアの風が入ってくる。もちろんワクワクした楽しい気分と一緒に。

前菜の一品目は、低温でじっくりと時間をかけたイサキにナスの皮の紫色がとても綺麗なソース。
このおソース、乳酸発酵させてアイスパウダー状にしたもの。ナスも隠れているのですがちょうどいいまろやかな酸味。
自家製イタリアンパセリのグリーンのソースがアクセント。華やかな一皿。

こちらも、GV(ガストロバック)を使用し鰹の骨などからも旨味を抽出。臭みや血の鉄分の味を抑えるためにフランボワーズ
のエキスを注入。力強い鰹が繊細に味付けられ単体でも美味しく柔らかな味わい。そこへ、お隣の八千代市の牛乳で作った
ヨーグルトを水抜きして濃厚にし、春に摘んだ蕗の薹を塩漬けにしたものが混ぜられていました。
上のバラのようなものは地元の有機野菜農家で育てられてビーツをスライスしてピクルスに。
酸味、まろやかで繊細な鰹、アクセントのある濃厚さのバランスが素晴らしかったです。

食べかけ写真でごめんなさい。苦笑
「生と乾燥」というタイトル。葉っぱが主役で脇役がなんとムース状になったフォアグラ。
主役に大抜擢されたのは「ローリエ」口に運んだ瞬間すっきりした青さとふわっと少し甘い香りが鼻をくすぐります。
上は生のローリエをソースにしたもの。中は乾燥ローリエで香り付けし少し塩を効かせたパンナコッタ。
TOPにはわさびのような少しピリっとした風味のあるナスタチウムが飾られています。
ミルキーで濃厚な味が主役のローリエを引き立て、あぁちびちびずっと食べていたい。。。そんな美味しい一皿。お皿は有田焼き。

焼き立てのクロワッサンが運ばれてきました。林農園さんの大麦が炒られたものがかかっていて香ばしさをプラス。
パリパリもちもちを大事にするために発酵後10分で焼いたそう。お上品にちぎって食べずにぜひパクついてください。
笑顔になれる小ぶりで香ばしさが広がるクロワッサン。
 
 
完全に撮るのを忘れてしまいました〜(泣)想像力豊かにしてお読みください(笑)夏の思い出を野菜のフランで。
ベースは玉ねぎポタージュのゆるふわフランに、上には甘みの強い生でも食べられるピュアホワイトという品種のとうもろこし。
ガストロバックを使用してガルム(イタリアの魚醤)を焦がして注入し焼きとうもろこしのような風味に。
八街のパプリカと佐倉のトマトのオレンジ寄りの赤いおソースとイタリアンパセリから抽出した緑のオイルソースがかかっています。
野菜の美味しさが柔らかな日差しになりだし、ひぐらしが鳴いている夏の思い出を感じるゆるふわで幸せなフラン。

お口直しに一口サイズのアイスキャンディーが登場。お口に入れた瞬間さわやか〜〜〜〜!!!
木々の隙間から光がキラキラと陽が差し込む感じ。ヒノキ、爪楊枝に使われるクロモジとレモンの葉のから
芳香成分が注入されているそうです。ほんのり塩味も効いています。冷凍庫に入れておきたい(笑)

メインのお肉!!!!こちらも八千代で育ったの黒毛和牛。51.5度で2時間低温調理した後に一度冷却。
その後炭火で香ばしさを付けられたもの。ピクルスにされた可愛い笑顔の人参(父と母のもそれぞれ笑顔が違う可愛い演出)
その下にはごぼう。根菜が持っている滋味深い大地の風味と炭火の香ばしさが見事なペアリング。
お肉ももちろんとても柔らかく甘みを感じて美味しく結晶塩出番はないほど。

「Sugi畑をお皿に乗せて」は海洋深層水をガストロバックで染み込ませ水分たっぷりなお野菜にレモンオリーブオイルを
特別な製法で粉状にしたもの。トマトなどを使用したドレッシングはアイスに。パイパチキャンディーも添えられて楽しいサラダ。
手前の大根は一度干してバルサミコ酢で漬けたピクルス。甘さも酸味もちょうどよくて、お肉を食べた後に嬉しい一皿。

本日のパスタは、最初に出てきたきのこの中から3種類選抜されたヤマブキ茸、たまご茸あともう一個が赤。。。なんとか茸(苦笑)
すみません。覚えきれられず。。。トマトベースのソースで和えてあり、アイスにされたウニのソースもプラス!
最初はトマトキノコ、途中からウニキノコと一つで二度美味しいパスタ。上に飾られているのはブラックオキザリス。
酸味の強めの葉っぱでした。

最初のデザートは「秋のエアーアイス」と名付けられた一品。真っ白な見た目に可憐な小花が添えられた可愛いアイス。
隠れているベージュ色のアイスは。。。なんとキノコ!!生クリームとお砂糖とキノコだけなのだそうですが、お、美味しい♪♪♪
キノコの名前が。。。。すみませんっ!その場でも聞き取りできず。。。苦笑
フランス料理などでよく使われる泡のソースはその空気に風味がとじ込まれふわっと感じるなるそうで、
そこからヒントを得て、ほろほろするぐらい空気をたくさ〜ん含ませ雪のようにふわっと溶けると〜〜っても軽いアイス。
上のヨーグルトは出来立て!このミルキーさ最高です。本日のちびちび食べたい2。(乳製品好きがバレますね。笑)

メインのデザートがきました。「桃のニョッキ」予想とは違い桃はおソースになっていました。
ニョッキは生のじゃがいもを水に漬けて取り出したデンプンで作ったもの。わらび餅といったところでしょうか。
お腹いっぱいになってきたところで粉の重みのないデザートにしたかったそうです。少し青臭さも加えたかったということで
選ばれたのはセロリの葉!さわやかさ、桃の上品な香りと華やかな甘み。とぅるんとした透明ニョッキ。。。
3つが合わさりとても美味しいデザートでした。

食後の飲み物と合わせて運ばれて出てきたのは、真っ黒なモアイのフィナンシェ。(なぜにモアイか聞くのを忘れる)
バター代わりに選ばれたのはイノシシのラード。アーモンドプードルの変わりに選ばれたのは猪が食べているマテバシイのどんぐり。
猪が食べているものなのできっと相性が良いはずだと(余談:千葉でキョンや猪が増えていると聞きますし、高級なイベリコ豚はたしかどんぐりを食べていたはず…千葉の猪も美味しいのかもしれません)
竹炭で色をつけ、こまかーーーいしゃりしゃりとした食感。ラードを使用していますが中華菓子のような油っぽさは全く感じません。
面白美味しいフィナンシェでした。
 
非常に手が込んでいるにもかかわらず価格が良心的なのは、キノコも都内の市場へ仕入れに行くとキロ3万とか平気で
してしまうそうですが「僕が朝探検すれば。。。」と、シェフの食材と料理への探究心や地元愛、食べる私たちへの温かさetc
たくさんの思いが詰まっているからなのですね。肩肘貼らないお店の雰囲気、温かな空気、独特の感性、美味しい料理にコスパ最強!!
とお腹も心もたくさん満たされる「リストランテ スギ」さんでした。ありがとうございました!
 
車じゃないとちょっと不便ですが、素敵な美術館や歴史好きには嬉しい武家屋敷や歴博なども近くにあるので、
ぜひ合わせてお立ち寄りください。京成電車から見える風車付近も沼と田んぼに囲まれ空が広くてとても気持ちよいので
お時間あればおすすめです。花火、チューリップ、ひまわり、コスモスとコロナが落ち着くと季節ごとに意外と穴場で
楽しんでいただけると思います。珍しく地元宣伝までしてしまいました。笑
ちょっと長くなってしまいましたが、最後までお読みくださりありがとうございました。

広田 恭子

KYOKO HIROTA

ベジフルビューティーアドバイザー