前回までのブログで紹介(1年近く経ってしまいましたが)した、ジャイロトニックの動きの中には、
肩甲骨の動きにフォーカスしたものがたくさんあります。
ただ、ジャイロトニック(専用マシンを使う)、ジャイロキネシス(椅子やマット、立位でおこなう)のように
全身を連動させて動くエクササイズでは、肩甲骨もつなげて動くことが大切です。
最初は意識してコントロール、徐々に意識しなくても自然に肩甲骨の動きが連動して
それがまた背骨の動きを効率的に動かすことになるのです。
とはいえ、
肩甲骨がどこにあって、どんなふうに動くのか、
分からないんだけど…
という方が多いのが現状。
そこで、ジャイロトニックのエクササイズの中から、
マシンなしでも、どこでも手軽にできて
肩甲骨の動きがわかりやすい動きを、
私の独断で一つだけ選んでみました!
① まず、椅子に座って背筋を伸ばします。
肩の高さで肘を軽く曲げて、両手を顔の方に向けます。
肘を肩の前くらいまで寄せながら、鳩尾を後ろに引き、背骨の長いカーブを作ります。
さあ、ここからスタート!

②腕の形を保ったまま、肩甲骨が肋骨の周りを背中側に回るようにイメージして動かします。
同時に背骨は上に伸びながら、垂直を通り過ぎて、少し胸が上を向く。
肩の真横より、ちょっと後ろに腕が来る頃には、手のひらが外に向きます。

③次に腕の形をキープしたまま、肩甲骨を上方回旋させていくと
指先が頭の上で近づきます。
さて、この上方回旋?あとで説明します。

この動きを、③→②→①の順で戻します。
慣れてきたら、カチッとしないで滑らかにリズミカルに動かしてみましょう!
上方回旋とは、
肩甲骨の内側上方を支点にして、下の端(三角の下側)を上方向に回すような動き。
上腕骨が肩甲骨につながっているので、肩甲骨を回すように動かすことで腕が上がるのです。

動画で見てみると、動きが連続してスムーズですね。
呼吸は③上に腕が上がりながら吸う、①前に腕が来る時に吐く。
③では胸が広がって、肩甲骨が真ん中に寄る、肩甲骨内側の筋肉に収縮を感じて。
①では肩甲骨が外に広がるので、肩甲骨内側の筋肉が伸びるのを感じます。
注意点は!
肩がすくまないこと。
常に鎖骨をひろーいまま、そして空間を広げるような、のびのびと気持ちよく!
が、ポイントです。
by Yumiko