ジャイロトニックとはどんなエクササイズ?(3大腰筋を鍛える?伸ばす?もっと機能的に!)

2024.6.29

 
   
   
   
   

さて、その3は脚とのつながりについて深めましょう!
ジャイロトニックのエクササイズでは大腰筋にフォーカスしているものが多く、
それだけ私たちの身体の中で重要な役割を持つ部分であり、
ダンスやスポーツのパフォーマンスアップを語るのにキーワードになることが多いのです。
 

上半身と下半身をつなぐ大腰筋。
その機能について奥は深いですが、できるだけわかりやすくお伝えしたいと思います。
ますは、
上の写真を見ていただくとわかるように、左右の足を前後に割いて、股関節を伸ばして何やら気持ちよさそうですね。
 
こちらは指導の様子

大腰筋の意識、下に下げるよりも長さを出すよう、腰椎の部分が反り返らないよう指導しています。

 

さて、大腰筋とは、筋肉のついている場所を見ると、


お腹の奥の方で、全部の腰椎の前側について、そして大腿骨の内側についています。
骨盤にはついていないですね。
この大きな筋肉は、股関節を曲げる(腿を上げる動作)だけでなく、腰椎を安定させ、骨盤の傾きを調節して、正しい姿勢を保つのに重要なのは役割を持っています。
この筋肉が弱くなったり硬くなると、姿勢が悪くなる、腰痛の原因となるということが知られています。

ただし、大腰筋は長くて大きな筋肉。硬くなっているからといって伸ばしやすい股関節の部分だけだと伸ばしすぎて痛めたり、かえって腰椎を圧縮して腰痛を起こしたりしてしまいます。
上の動画では、セラバンドの下の方だけ伸ばしているイメージです。
腰椎の部分、どうやって伸ばす、そして鍛えたらよいのでしょうか?
ジャイロトニックでは、全身を連動して伸びのある動きをゆったりダンスを踊るようにリズミカルに動きますが、
その中で、骨盤底筋、腹横筋、横隔膜、多裂筋のインナーユニットはもちろん、腹筋や背筋群を伸ばしながら連動させて胸郭や股関節を動かしていくので、その結果として大腰筋を伸ばしながら鍛えられる、つまり機能的に使えるようになる、ということでしょうか。
あくまでも私の考えになりますが、上半身と下半身をつなぐ重要な役割を機能解剖学からの視点と、実際のアスリートや腰痛のお客様の指導の中で培ってきた経験、そして私自身がダンスやランニングなどの実践の中でフィードバックしていることなどを踏まえ、ジャイロトニックを効果的に取り入れていきたいと思います。

最後はMakiインストラクターのハムストリングスシリーズ。
股関節だけでなく、お腹の上の方から脚全体を動かすイメージで、全身がつながって、その結果脚の綺麗な動きになります。

次回はジャイロトニックの4回目で最後。肩甲骨の連動です。
お楽しみに!

by Yumiko Hamaguchi