ジャイロトニックとは?どんなエクササイズなのか、できるだけわかりやすく説明する試みの第2回です。
ジャイロトニックは身体の特定の部位を鍛えるのとは違い、全身の連動した動きをリズミカルに、時にはゆっくり、時には早く行うのですが、この全身の連動ってどういうことだろう… ってなりますよね。
しなやかに力強く、エネルギーが連続して、力まない効率的な動き。
ダンサーのリハビリとして開発され、世界中で広まっているのは、究極の動きの効率性を求めて辿り着いた方法なのかもしれません。
さて今回は、その一部を構成する背骨の動きについてみていきましょう。
ジャイロトニックでは3Dすべての方向に背骨を動かします。
屈曲伸展、回旋、側屈。それらを連続した八の字や円の動き(分回し運動)。
スパイラル(螺旋)。回旋がどこまでも連続していく動き。
そして波のようなうねりの動き。
次の図は螺旋のイメージ
こんなに回るわけじゃないですけど(笑)、永遠に続いて上に上がっていくイメージ。
無理なく軸が伸びたスパイラルの動きは、下の図のような奥の奥の深部の背筋群(左は多裂筋、右はさらに奥の小さな回旋筋)を活性化させ、表面の大きな筋肉の緊張をやわらげます。
その結果、普段動かしにくい胸椎を動かすことにつながります。
頚椎や腰椎に、いつもストレスがかかっている状態から、背骨全体の動きに分散してあげられます。
ジャイロトニックは上記の動きのシンプルなものだけでなく、組み合わさってわかりにくいものもありますが、
胸椎のレベルが動いて肋骨のダイナミックな動きが生まれ、呼吸がより深くなるのです。
改めてMakiインストラクターの動を見てみると、ぐにゃっと柔らかいのではなく、長さを保ちながら均等にしかもリズミカルに背骨を動かしているので、安心して見ていられますよね。
一緒に自由に呼吸をつけて動いている気分になってみてください。
次回は大腰筋のお話です。
お楽しみに!
by Yumiko