ジャイロトニックについて、数回にわたって紹介してきましたが、
今回は、肩甲骨を意識して動かすことが、全身の動きにとても大切ってことをお伝えしたいと思います。
美しい姿勢をイメージしてみましょう。
背筋が自然に伸びて、肩に力みがなく首も自然な長い状態で、頭も良い場所にあるから目線が水平。
鎖骨は横にスーッと伸びて肩甲骨が良いところにあること。つまり丸まっていない状態。
ここで、肩甲骨がどの位置にあるかってことが問題になります。
肩甲骨は、背中側にある逆三角形の骨で、だいたい手のひらくらいの大きさ。
鎖骨とは関節でかろうじてつながっていますが、肋骨とは骨と骨のつながりがなく、
肋骨の表面に浮いた状態で、スルスルと滑るように動くはずなんです。
下の図は、上から見たところで、
肩甲骨と鎖骨は端っこでつながっていますね。
肩甲骨は肋骨の表面上で、脊椎と少し離れたところにあって、
上下、水平、回旋など、あらゆる方向に動きます。
肩甲骨にはたくさんの筋肉がついていて、協調し合っています。
肩甲骨を良い状態に保つとともに、腕を上げたり、首を動かしたりするのです。
肩甲骨は、ただグラグラとたくさん動けば良いのではなく、
肋骨に肩甲骨を安定させて、動きに応じて必要な筋肉の活動を生み出すことが必要です。
ですが、姿勢が悪い状態や緊張が続いたり、運動不足によって、肩甲骨周りの筋肉が硬くなってしまうと、血行が悪くなり、肩こりがひどくなったり、腕が上げ辛くなってしまいます。
下の図で、外から見えない肩甲骨の内側、つまり肩甲骨と肋骨の間には、
菱形筋、前鋸筋などがべったりとついていて、肩甲骨の動きを安定させつつなめらかにしています。
他の表面の筋肉は外から触ってほぐすことができますが、これらの筋肉は動かすしかないのです。
いわゆる肩甲骨はがしは、「はがす」というより、肩甲骨の動きを人の手で動かしてあげることで肩甲骨周りの筋肉をほぐす技術。
肩甲骨の位置が整うと、良い姿勢も意識しやすくなり、コアの筋肉のトレーニングも効率的にできるようになります。
肩甲骨と肋骨はこのようにつながっているので、<肋骨の動き=肋骨についている腹筋背筋や横隔膜などにも関連>
身体って、つながっていますね!
ジャイロトニックでは、マシンのハンドルの誘導や、プーリーで腕の重さを助けて肩甲骨を動かしやすい位置に持っていくことで、安全に肩甲骨を動かすことができます。
背骨と肩甲骨がつながって動くことで、気持ちよく全身の動きができますよ!
それでは、なめらかな肩甲骨の動きを想像しながらMakiインストラクターの動画を見てみてください!
次の投稿では、ジャイロトニックの動きの中から、セルフでできる肩甲骨のエクササイズを紹介しますね!!
by Yumiko Hamaguchi