「産後の腹直筋離開のためのアプローチUpdate」の報告です!

2019.6.23

 
   
   
   
   

昨日22日土曜日、インストラクター向けワークショップ「産後の腹直筋離開のためのアプローチUpdate」終了しましたので、その報告です。
前回から引き続き参加の方も含め、10名の様々なバックグラウンドの参加者が集まってくれました。
ピラティス、ジャイロトニック のトレーナー、理学療法士、健康運動指導士など。
今回は指導経験の豊富な方ばかりで、実際に産後のクライアントさんの運動指導をする上で不安を抱えており、様々なワークショップに参加したことがあるとのこと。ただ、このような腹直筋離開にフォーカスしたワークショップはなかなか無いので、みなさんとても熱心に講師に質問したりと、充実した内容でした。

講師は、カナダでの2018年のDiane Lee先生のISM Seriesで一緒だった、猿田奈央さん。ウィメンズヘルスの分野を積極的に勉強しており、クリニックでも多くの腹直筋離開の症例を多く見ています。
奈央さんと私は、そのDiane先生のコンセプトをベースに、臨床の分野とBody workを繋げていきたいとの思いで、昨年からコラボしてワークショップを開催しています。

まだまだ模索の段階ですが、実際に運動を指導するインストラクターに、実践的な知識や考え方をわかりやすく伝えていきたいと思います。評価ができることで問題点がよりはっきりしてくるので、効果的にアプローチできると思います。また、インストラクターが運動指導していく過程で、医療機関への紹介が必要となるケースもあるかもしれないので、その適切な判断もクライアントさんとの信頼関係に繋がります。

昨年の復習もかねて、腹筋群の構造をもう一度確認し、深部の腹横筋と表層筋の分離収縮ができるかを実技で確認。
改めて、産後のクライアントさんは腹壁をどのようにケアしていくか指導を受ける機会もなく、このようなとてもベーシックな部分が置き去りにされたまま通常のトレーニングに入ってしまいがちで、結果として間違った腹筋の使い方になってしまうのではないか、とみなさん実感していただけました。

最後にピラティス を例にエクササイズをどのように発程していくか紹介。今回は腹壁を障害部位として、ISM Seriesのコンセプトに落とし込み、どのようにレベルアップしていくのか、アドバンスのものも含め、みなさんに実践してもらいました。

大切なのは、腹壁の評価をきちんとしながら全身の正しい動きに導くこと。産後の女性に、自信を持ってエクササイズを提供できるようになりたいですね。

 

ピラティス だけでなく、ジャイロトニック にも、ヨガにも、様々なエクササイズに応用でき、みなさんがそれぞれスタジオやクリニックで明日から使えるね!と実践的なワークショップになったと思います。

 

さて、今後のワークショップについて。
産後だけでなく、骨盤底の構造にフォーカスしたり、尿失禁、臓器脱などのメカニズムを学んだり。
ウイメンズヘルスとボディワークをつなげる勉強会を、今後もコラボでやっていききますので、ぜひウェブサイトをチェックしてくださいね!

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ 理学療法士