フレイル予防のために必要な、人とのつながり

2021.10.08

 
   
   
   
   

まだ暑い日もありますが、空は綺麗なうろこ雲で、すっかり秋らしいですね。
スポーツの秋、さあ、身体を動かしましょう!と始めるところですが、
いつもの年ならスポーツの日(2019年までは体育の日)が10月の第2月曜日となっていますが、
今年はオリンピックに合わせて7月23日に終わってしまいました。
なんだか10月10日は体育の日と決まっていた頃が懐かしいですね!

 

「体育」と「スポーツ」。ちょっとイメージが異なるんだけど、と思うのは私だけでしょうか。
何れにしても、良い気候なので身体を動かすにはぴったりですし、
いつもだったらスポーツの日は10月だから、何か身体を動かしたいね、となるのは良いことですね。

ただ、昨年はコロナの影響で様々な行事が縮小や中止、今年も例年のような開催はできないなど、
みんなで集まって身体を動かす機会が減ってしまいました。

自粛のため、このような機会が減ったのはすべての年代においてですが、
特にシニアのフレイルや認知症の進行に与える影響がとても大きいと、問題になっています。

 

 

フレイルは、日本老年医学会が提唱した言葉ですが、最近新聞などでもよく見かけますね。
虚弱という意味のFrailityからきた言葉で、健康な状態から要介護状態の中間に位置し、身体機能や認知機能の低下が見られる状態のこと。

 

フレイルの予防には、人との交流がとても大事なのは言うまでもないのですが、
これが断たれてしまったコロナ禍では、コロナフレイルという言葉が生まれるほど、

社会的にも問題であったフレイルが、より浮き彫りになってしまいました。

 

このフレイルとシニアの疾患、認知症、骨折、ロコモなどとの関連など、
後々詳しく整理しながら書いていきたいと思います。

 
 
今回は、まずは人との交流がフレイルの予防に重要であることをお伝えできればと思います。
運動をする機会が減ると、筋肉が落ちると運動がしづらくなり、
外出が減り、気持ちがふさぎこみ、食欲も落ちてしまい、ますます全体の活動量が落ち、
身体機能、精神機能の低下につながってしまいます。

シニアにとって、人との交流はとても大切な要素です。
コロナ禍でも、なんとか工夫して交流を持てるようにしたいですね。

 

外出自粛をきっかけにZoomなどのオンライン会議アプリの利用が一気に広がり、
シニアの運動や交流にも使われるようになりました。
スプリングスでもオンラインレッスンを始めて約1年半。
もともとシニア向けグループレッスンの皆さんをオンラインでつなぐことからスタートしたので、スムーズに移行でき、
今ではメンバーも増えて、レッスンの内容も皆さんのレベルが上がって効果が実感できます。
最高齢は86歳女性ですが、コロナが落ち着いたら京都旅行!と、目標に頑張っています。

スタジオにも多くのシニアのお客様がいらっしゃっています。
スタジオでのレッスンは、プライベートレッスンがメインですが、
私たちインストラクターも、筋力低下や関節の状態のチェックなどはもちろんですが、
外出の頻度や活動量、日常生活での様子をお聞きしながら、
フレイル予防のための良いアドバイスができるようにしています。

 

 

オンラインレッスンを通してのつながりが、
そしてスタジオでのレッスンのひとときの交流が、
少しでもフレイル予防に、毎日を生き生きと楽しく過ごすことにつながりますように!