夏バテ予防には、自律神経の働きを整える

2018.7.21

 
   
   
   
   

連日の暑さのため、疲れ気味の方や、風邪気味だったり体調を崩される方が多いようですね。
まだ8月に入っていないのですが、早くも夏バテという言葉が気になリます。
今回は夏バテ対策について。

 

そもそも夏バテとは、病気ではないですが、
「夏負け」、「暑気あたり」とも呼ばれ、疲れやすくなったり食欲がなくなったり。免疫力が低下して風邪をひいたり。
なんとなくずっとだるさが続く、疲れているのに眠れない。
他にはむくみなども。

 

夏特有の身体の症状である夏バテ。

これらは全て自律神経失調症の症状と言われています。
自律神経とは、呼吸、体温、心臓循環系、消化器系など、生命維持に必要な器官をコントロールする神経で、
脳の自律神経の中枢で調節されています。

 

では夏に特有なのはなぜ?
その原因をいくつか調べてみました。

 

1 暑さ

気温が上がると汗をかくことで、汗が蒸発するときの気化熱により体内の熱を放出して体温を下げます。これをコントロールするのが自律神経。暑い夜もフル稼働して体温調節をしなければならず、疲れが溜まってしまいます。

 

2 寒暖差

昼間の外の温度と極端な室内の冷房温度との差に、自律神経が対応できない状態。冷たい空気は下に溜まるので、冷房の強いオフィスなどは冷え性に悩む女性にとって辛いもの。

 

3 紫外線の強さ

7〜8月は紫外線量が一年のうちでもっとも多く、紫外線を多量に浴びると体内で疲労の元になる活性酸素が発生します。活性酸素が自律神経の細胞を酸化させてさびつかせ、その結果自律神経の働きが低下します。

 

4 水分の取り方

汗をかいたら水分補給が必要ですが、冷たい清涼飲料水を取りすぎると、知らず知らずのうちに糖分を摂りすぎ、血糖値の調節がうまくいかなくなり自律神経のコントロールが不安定に。お腹も冷えて消化機能も落ちます。

 

 

対策は?

以上の要素に気をつけて日常生活で注意して過ごせば良いわけですが、
暑さと寒暖差はどうにもならないですよね。

 

食事の工夫などはもちろん大切ですが、一番大切なのは、睡眠をしっかりとって疲労を溜めないこと。
そこで、良質の睡眠をとるためには、
適度に体を動かして自律神経の働きを整えることが良い言われています。
体を動かすことで血液循環が改善され、呼吸器系への適度な刺激が自律神経系のバランスを整えることにつながります。

 

その適度な運動とは、

 

ストレッチでも良いのですが、下半身の大きな筋肉を使う運動がオススメです。
特に冷房の効いたオフィスで1日中デスクワークをする方は、ずっと同じ姿勢で血流が滞りがちに。
スクワット、ランジ、かかと上げなど、オフィスでもできそうな方法で。
あるいは、階段を使う、大股で歩くなど、心がけるだけでも違います。

 

夜遅い時間の激しい運動は、かえって自律神経を興奮させ、疲れが溜まってしまいます。
仕事の後は程よい疲れが残るくらいの、全身を伸びやかに動かすエクササイズが良いようです。

個人によっても運動レベルは異なるので、
気持ちよくできる、ご自身にあったエクササイズを見つけられるといいですね。

 

そしてもう一つ、簡単にできるセルフケア。
足つぼマッサージです。湧泉(ゆうせん)というツボ。

土踏まず中央のやや上、足指を曲げた時にくぼむところです。
万能のツボで、血行をよくして疲労回復、睡眠、食欲増進など様々な効果があると言われています。
親指で押すのもいいですし、小さめのマッサージボールで体重をかける方法も楽にできてオススメです。

 

 

いかがでしたか?
足つぼやご自宅でできるエクササイズなど、いつでもインストラクターにお聞きください!
それでは、まだまだ続く暑さを乗り切リましょう!

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ 理学療法士