カラダの仕組みシリーズ 肋骨編 (1)肋骨が動くと呼吸が変わる!

2017.10.08

 
   
   
   
   

さて、少しずつではありますが、ブログの中で「カラダの仕組みシリーズ」をスタートしたいと思います!

 

できるだけわかりやすく、筋肉や関節の動く仕組みを解説していきます。
読みやすいように、ちょっとずつ更新しますので、
気長に次を待ってくださいね。

 

身体に無理のない、正しい動きを身につけることが、関節の変形や疾患を予防し、
改善に導いていくことは言うまでもありませんね。

 

身体のそれぞれの場所にはちゃんと役割分担があり、連携しています。
それぞれの仕事に最適な形に作られているんですが、
何処か一箇所だけ頑張って、何処かの部署はサボって、アンバランスな状態が続くと、
連携が取れなくなっていつか破綻してしまいます。

 

身体の仕組みを知るとその役割にも納得ができるはずです。
ここが頑張りすぎているから、他のところを動かすことが必要なんだ!
と言うふうに。

 

解剖学の用語も構造も一見難しそうだけど、それなりに理由があって、なるほど!って思うと楽しいですよ!
身体って面白い。そう感じてもらえると本望です。

 

いつでも以前の記事に戻って確認できるように、
ブログの分類も整理していきますので、ぜひ今後もチェックしてみて下さいね。

 

では、まずは、エクササイズの中で一番馴染みのある「呼吸」のメカニズムからスタートしましょう。

 

ピラティスもジャイロトニックも、呼吸をすごく大事にしていますよね。
呼吸によって、エクササイズの効果を引き出しますし、
呼吸の仕方そのものがエクササイズになるものも。
また、目的に応じて呼吸の仕方を変えています。

 

呼吸のメカニズムのはじめは肋骨から。
肋骨とそのつながりを一緒に見ていきましょう。

 

今後も、主に図はわかりやすいイラストで、英語と日本語両方の表記のある
Gray’s Anatomyを使用しています。
医学用語は日本語だと漢字の画数が多いけど、
英語の方がピンときてわかりやすかったりするので。

 

(1)肋骨が動くと呼吸が変わる!

肋骨は英語でRib(あばら骨と入力してもちゃんと肋骨と出てきますよね)。
下の図を見て見ましょう。

 

 

 

 

左右それぞれ12本の肋骨は前では胸骨とつながり、後ろで脊柱とつながっています。
全体に大きな円筒形の空洞ができるのですが、これを胸腔と言います。
このカゴのような入れ物、上部は蓋がなく頸部とつながっています(胸腔上口
周りは肋骨とその間を埋める筋肉で覆われ(胸壁
下は横隔膜で塞がれてます。
(次回以降でこの辺りはまた詳しく)
胸腔と胸壁など全体をひっくるめて、胸郭と言います。

さて、この肋骨を含めた胸郭の役割は?

 

1 生命維持に関わる器官の保護
中に心臓、肺を収め、保護しています。
上の図を見ると、下にはオレンジ色の横隔膜が下の境界になっているのがわかります。
中に水色と緑色の袋がカゴいっぱいに入ってます。
水色が左右の肺、真ん中の緑は縦隔と言う強くで柔軟な軟部組織の袋みたいなもの。

 

縦隔には心臓、食道、気管があり、大動脈、大静脈、重要な神経の通り道にもなっています。

 

横隔膜のすぐ下には右に肝臓、左に胃と脾臓、後ろに左右の腎臓があります。
横隔膜はドームになっているのでこれらの臓器を保護していることにもなりますね。

 

2呼吸

単に肺を入れているだけでなく、肺に効率よく空気を出し入れするために、胸郭を構成するすべての要素が連携しています。
横隔膜の上下運動、肋骨の運動によって胸腔の容積が大きく変化する、それが呼吸の重要な要素です。

その肋骨の運動を作り出すのが横隔膜と肋骨と他の骨との繋がり(関節)。
下の図を見て見ましょう。

左右12本の肋骨には番号がついていて、1本1本のカーブ、長さ、傾きが違います。
上7本は真肋と言って胸骨に直接ついていますが
下5本はついていないので仮肋と言います。
英語でTrue or False?
しかも下2本は小さく浮遊肋 Froating ribs
この違いが呼吸に効率的な動きを作るのです(詳しくは次回以降に)

 

前の方が水色なのは肋軟骨。なので少しソフトな感じ。
胸骨との関節がたくさんあり、後ろにも背骨との関節がたくさん。
一つ一つの動きは小さくても、こんなに関節があるので全体としていっぱい動きそうですよね。
カゴが弾力性たっぷりに動き、前後左右上下(つまり3次元)に膨らむことで
肺にフレッシュな空気をたくさん取り込み、リラックス効果や浄化作用ができるのです。

 

さあ、なんとなくこの胸郭の部分を動かすことが必要だなとわかっていただけたでしょうか。

 

問題は、同時に肋骨などの胸郭のもう一つの役割は、
筋肉や靭帯の付着部でもあることです。
そのうち筋肉は自分の意思で動かせる唯一の器官ですね。

 

肋骨には上下斜め方からたくさんの筋肉がついています。
横隔膜、肋間筋、背筋、肩甲骨について肩の動きに関係する筋肉、そして腹筋。
特にみんなの大好きな腹斜筋(ウエストくびれを作る)も。

 

どこかが強すぎたり、弱すぎたり、硬くなっていたりして
アンバランスになることで肋骨の動きも影響されてしまいます。
するとそれにつながる背骨や肩の動きも関連。

 

私たちが呼吸に注目しアプローチする理由とちょっとつながったでしょうか。

 

次回は呼吸について、肋骨の連結をもう少し詳しく見ていきましょう。
お楽しみに!!

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ 理学療法士