カラダの仕組みシリーズ vol.7 まだある!呼吸に関係する筋肉

2019.2.10

 
   
   
   
   

さて、呼吸にもう一つ、ページを割いていきたいと思います。

呼吸のメインの筋肉はもうすでに紹介したので、補助的に働く筋肉について少し触れます。

おまけな感じもしますが、これらの筋肉が肩こりや背部痛で緊張が高かったり短くなったりしていると、

肋骨の一部分を引っ張っちゃうのでアンバランスになり、胸郭全体のスムーズな動きが妨げられるかもしれないのです。

例えば、上後鋸筋と下後鋸筋。

脊柱と肋骨を斜めに繋いでダイヤモンドのような形を作り、肋骨を安定させて横隔膜の働きを助ける役割があります。

肋骨通しをつなぐ、すごく小さい筋肉である肋下筋。
前の方で胸骨と肋骨をつなぐ胸横筋は肋軟骨を安定させる役割が。

他にも胸鎖乳突筋や斜角筋、胸筋(小胸筋)なども、上方向への胸郭の容積を増やすために、補助的に働きます。
これらについては首や肩甲骨などの他のテーマで詳しく説明していきます。

 

最近は機能解剖学関連のアニメーションがものすごく発達して、無料や低価格でアプリが手に入ったりするので、3Dで動きがイメージしやすくなりました。

こちらは英語のサイトですが、肋骨に色々な方向から筋肉が付いて、動きがわかりやすいので引用させていただきました。
この動画そのものは、解剖学のアプリのデモンストレーションではありますが、たまたま呼吸に関する筋肉のイメージがわきやすいかも。

Forced Inspirationというのは意識して大きく呼吸するというイメージです。

遅刻しちゃう!と慌てて走って来た時に息を切らす、肩も大きく上下して呼吸している感じでしょうか。

 

姿勢が悪かったり、どこか筋肉の過緊張のためアンバランスが生じたりすると、呼吸に影響が出てくるのが想像がつきますね。

呼吸って様々な筋肉が協力しあって、すごいダイナミックな感じ!と思えると、楽しいかもしれません。

次回こそ骨盤底に突入します。

骨盤底筋も実は呼吸にとって重要な要素の一つ。じっくり関連を探っていきましょう。

 

濱口 由美子

YUMIKO HAMAGUCHI

株式会社スプリングスピラティス代表
トップインストラクター
ピラティス /ジャイロトニック/ 理学療法士